アドラー心理学を参考にした心理学のお話 第4回 - てんとうむし通信 - 埼玉県指定 就労移行支援事業所 てんとうむし北本

こんばんは。
埼玉県北本市で障害をお持ちの方の就職・再就職をサポートする事業所
「てんとうむし北本」の桜井です。

今回から「性格」を変えるためのポイントについてお話します。

(1)今までの行動パターンを捨て、別の行動の結果を受け入れる
「勇気」を持つことについてです。

以前の話の中で、人間は性格を変えようとしないだけで、
実は簡単に変えられるというお話をしたと思います。

しかし、「性格を変えよう」と決断しても、性格は変えられないのです。
なぜなら、変えようという考え自体が今の「性格」から出た考えだからです。

では、どのように決断したらよいかというと、
「今の性格を保つのはやめよう。」
「今までの行動パターンはとにかく捨てよう。」
という決断をするとよいのです。

通勤や通学の話でいうと、
「いつもの通いなれた道を通るのはやめよう。」
ということになりますね。
通いなれた道ではなくどこに続いているのかわからない道を
進みなさい、と言われたら誰でも不安になると思います。
けれども、いつも同じ道を通っていたら、同じ場所にしか辿りつかないのです。
違う目的地に向かうには、別の道を進まなくてはならないのです。

性格を変えるということは、このことと似ていると思います。
自分の行動に対して、今とは別の結果を求めるのであれば、
今までの行動パターンを捨て、別の行動をとる必要があるのです。
そこで必要になるのが「勇気」なのです。

今までとは異なる行動をとれば、その結果は予測できません。
人は結果の予測できないことに対して大きな不安を抱きます。
「性格」を変えるためには、その不安を乗り越えなくてはなりません。
そのために「勇気」を持つことが必要となってくるのです。

次回は
(2)自己正当化する「考え」を捨てる
ということについてお話しします。