【世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え】

こんにちは、僕はここ【てんとうむし北本】に通所する
者です。
今回は代表の提案で、事業所で読んだ本の書評(?)を
書いてみようと思います。

ずばりタイトルは「世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え」
という本です。

前回は「無知の知」からくる自分なりの開き直り術を書か
せていただいたんですが、
実はこのような絵本スタイルで本当に素朴な疑問を専門家
が真剣にアンサーするというのは凄く斬新なアイデアです
ぐ気になって読みました。

例えば、こんなやり取りがよかったです。

「なぜ戦争は起きるの?」

という素朴な疑問に戦場記者のアレックス・クロフォード
さんはこう答えています。

以下本より引用

「戦争が起きるのは、みんながじゅうぶんに話し合わない
からね。わたしはアフガニスタンの兵士に話を聞いたこと
があるけれど、兵士たちは欧米人を毛嫌いしているの。
欧米というのは、ヨーロッパやアメリカがある地域のこと
で、わたしもそこで暮らしているひとり。
そしてアフガニスタンでは長い間、イギリスとアメリカの
兵士がタリバーン兵士と戦ってきた。
タリバーン兵士は私を見ると、いつもとてもびっくりする
わ。ほとんどの兵士にとって、欧米人を目にするのは、
ましてや欧米人の女性に会うなんて、はじめてだからよ。

でもわたしたちが自分の家族や子どもの事、
欧米のたくさんの人たちがタリバーンや戦争についてどう
思っているか話し始めると、兵士たちの私たちへの態度は
がらりと変わる。お互いにたいしたちがいがなくて、たぶ
ん同じことを望んでると気づくのね。どちらも平和を望ん
でる。

戦争はたいてい、わたしたちの代わりにものごとを決め
ている政府が、こだわる気持ちから始まる。

例えば、仲良しの友達が学校を休み、
あなた一人で校庭にいるとき、他のグループの子たちにか
こまれて悪口を言われる気持ちにも似ていると思う。
言い返したくなることもあるにちがいないわ。
でもそうやってけんかが始まってしまったら、まっさきに
けんかをやめて、自分が悪かったとあやまるなんてなかな
かできないでしょう?
国と国の間でもまったくおなじことなんだよ。」

どうですか、少し長かったですがこの流れ。
近年こういうような絵本系の哲学チックな書物のクオリテ
ィがあがっていて大人もうなずかされる内容になっている
ので、皆さんも素朴な疑問を抱いたらぜひ図書館へGO!!

意外なところに意外な答えがあるかもしれません。

では、よい週末を!(^^)!

9月3日用写真

※書評の本の表紙