「やさしさ」という技術
こんばんは。
埼玉県北本市で障害をお持ちの方の就労を支援する事業所
「てんとうむし北本」桜井です。
久しぶりに最近読んだ本の紹介をしたいと思います。
今回はこの本です。
ステファン・アインホルンという医師が
『「やさしさ」という技術』という本です。
「やさしさ」って非常に難しいですよね。
人によって認識が違うと思いますし、
しっかりと定義することがしにくいものだと思います。
日常的に「優しい人」というと
自分に何かものを与えてくれたり、
自分のわがままを受け入れてくれたりする人を
言うように思えます。
しかし、本当にそうでしょうか?
上記の人は、ただ単に相手から嫌われたくないだけの
「偽りのやさしさ」を持つ人かもしれません。
本書では「やさしさ」について、
「長い目で見れば相手にとって最善の利益を
もたらすと思われることを行うこと」であり、
「気持ち」ではなく「行為」であると書かれています。
また、「やさしさ」は、時に無情に見えたり
周囲から非難を受ける場合もあるとも書かれています。
そのようなことが語られたうえで、
「やさしさ」を一つの技術とみなし、
その根拠や実践するための考え方、
さらには「やさしさ」がもたらす利益や成功について
論じられています。
私自身、障害をお持ちの方を支援することを生業としており
「やさしさ」ということについて
日々自問自答しながら業務にあたっています。
おそらく、「やさしさ」とはその状況に応じて変わるもので、
普遍的な答えはないのだと思います。
今後も利用者さんにとって最善の利益をもたらせるような支援とは
何かを常に考えながら日々の業務に取り組んでいきたいと思います。