文化的な豊かさ

こんばんは。
埼玉県北本市で障害をお持ちの方の就労を支援する事業所
「てんとうむし北本」桜井です。

いよいよ明日から12月となり今年最後の月を迎えますね。
皆さんはいかがお過ごしですか?
年賀状の準備やら年末の行事の準備やらで
忙しく過ごしている方も多いのでは。

12月は昔「師走(しわす)」と言われていました。
これは陰暦での月の呼び名です。
他にも3月を弥生、6月を水無月と呼んだりしていました。
これらの月の名前には、それぞれ由来があり、
その月の特徴を表していたようです。

「師走」という月の名前の由来も諸説あります。
その一つが「師(僧)が走る」ということからきているというものです。
昔の日本では、年末にお坊さんにお経をあげてもらう
という風習があったそうです。
そのために、年末のこの時期になると、
お坊さんが駆け回るほど忙しくなる
ということから、「師走」とつけられたといいます。

このように、昔の日本の人々は、自然の変化や人々の日常に密着した文化が
はぐくまれていたように思えます。
それは人々の日常に「豊かさ」を与えるものでもあったと思います。

僕は海外にボランティアに行ったときに
「カルチュラルリッチネス」という言葉を初めて耳にしました。
日本語に直すと「文化的な豊かさ」というものです。
今の時代、物資や情報などについて、日本は非常に豊かになったと思います。
それと引き換えに、この「文化的な豊かさ」は失われつつあると思います。

今、日本は様々な分野で注目を集めています。
5年後にはオリンピックも開催されます。
そんな中で、私たちの文化というものを
今一度見直してみるはいかがでしょうか?
「昔の人はこんなことを考えていたんだぁ」と
新たな発見があるかもしれませんよ。