【滝廉太郎組歌四季】

皆様こんにちは。てんとうむし北本の利用者のn.oです。
作曲家、滝廉太郎「組歌四季」についてお話をしたいと思います。
「組歌四季」は、1900年、滝廉太郎が21歳の時に出版されました。
「組歌四季」は、春から冬まであります。

春の曲は、花です。この曲は中学校の音楽の教科書に掲載されていて、作詞武島羽衣、作曲滝廉太郎です。
花の歌詞は以下の通りです。
春のうららの隅田川
のぼりくだりの船人が
櫂のしずくも花と散る
ながめを何にたとうべき

見ずやあけぼの露あびて
われにもの言う桜木を
見ずや夕ぐれ手をのべて
われさしまねく青柳を

錦おりなす長堤に
暮るればのぼるおぼる月
げに一刻も千金の
ながめを何にたとうべき

夏の曲は、納涼です。この曲は夏の様子を歌ったきょくです。作詞東くめ、作曲滝廉太郎です。
納涼の歌詞は以下の通りです。
ひるまのあつさのなごりみせて
ほのほぞもえたつゆうべの雲に
紅染めなす入日のかげ
波間におつるや沖もくれぬ

やけたるまさごじいつか冷えて
潮風涼しく渡る磯を
裳の裾かかげてひとり行けば
よせ来るしらなみ足をおそう

涼みにこしかい荒磯海の
波に戯れ月にうたい
更け行く夜さえ忘れ果てて
遊ぶもたのしや夏のうみべ

秋の曲は月です。この曲は秋の様子を歌ったきょくです。作詞、作曲滝廉太郎です。
月の歌詞はいかのとおりです。
ひかりはいつもかわらぬものを
ことさらあきの月のかげは
などかひとにものを思はする
などかひとにももを思はする

ああなくむしもおなじこころか
ああなくむしもおなしこころか
こえのかなしき

冬の曲は雪です。この曲は冬の雪の様子をうたった曲でピアノとオルガンが使われています。作詞中村秋香、作曲滝廉太郎です。
雪の歌詞は以下の通りです。
一夜のほどに野も山も
宮も藁家もおしなべて

白金もてこそ包まれにけれ
白珠もてこそ飾られにけれ
ままゆき光や麗しきけしきや
あはれ神の仕業ぞ
神の仕業ぞあやしき

花、納涼、月、雪の4曲で構成されてる「組歌四季」は、YouTubeに音源があがっているので是非珈琲を飲みながら聴いてみてください。

こんなにも美しく心に染みわたる曲を生み出す滝廉太郎は、凄いなとおもいました。

命は短し芸術は長しと言う通りに、滝廉太郎の事をもっと多くの方に知って貰いたいとおもいます。

大分県竹田市に、滝廉太郎記念館があるのでいつか行ってみようと思います。

滝廉太郎の曲は、楽譜を見ると美しさともっと沢山歌ってほしいと言う思いが込められているのではないのかなと個人的にそう感じます。

私が滝廉太郎「組歌四季」の中で一番好きな曲は、冬の曲で「雪」です。理由は、オルガンの音色とピアノの音色が合わさってとても綺麗な旋律で描かれているので好きです。

滝廉太郎の事を描いた、『わが愛の譜滝廉太郎物語』と言う映画がありますので是非観てみてください。

ここで、余談ですが東京に旧東京音楽学校奏楽堂て言う施設があります。ここは、東京音楽学校時代に使用されていたと思われます。

旧東京音楽学校奏楽堂では一般に開放されています。施設の開放日が決まっているのでホームページで確認をして是非行ってみてください。

この施設は、音楽の演奏会も行われているので音楽好きにはいいかもしれません。

滝廉太郎の組歌四季について楽しんでいただけましたでしょうか。

これで終わりにさせて頂きます。ご拝読ありがとうございました。