託された思い

皆さんこんにちは、就労移行支援事業所「てんとうむし北本」の利用者、H・Kです。

11月8日(火)の就労準備講座は「原因論」と「目的論」でした。
過去の出来事でやる気が起きた時とそうでなかった時の事を
講座の参加者全員で発表しました。
各人が話し終えて、代表も経験談を披露してくださいました。

その中で、体育の授業の話が出ました。
号令係がいて授業の最初と最後に整列をします。
綺麗に並ばないと、号令係にバレーボールが飛んできます。
もちろん、ぶつかれば痛いです。
今では大問題になりますが、当時は当たり前だったそうです。
代表は自分が号令係になった時、そのボールを自ら身体を真っ直ぐ向けて当たりに行ったそうです。
痛かったそうです。
それを機に、先生から呼ばれて「自分からぶつかりに行ったのはお前だけだ」と誉められたそうです。
ちなみに、先生がこのように言った生徒は、教員歴の中で2,3名だとか。

私は最初その話を聞いた時、先生は体育会系だから「見上げた根性だ」と誉めたのだろうと思いました。

事業所からの帰り、車の運転をしながら考えていました。

そもそも号令係って何でいるんだろう?
先生がやらずに何故生徒にさせるのか。

体育は危険が伴います。下手をすれば怪我をします。
もしかして…
整列するためには、前後左右確認が必要です。
合わせよう、揃えようと言う互いの気持ちが無いと、
綺麗に並ぶ事が出来ません。
皆んなでこころをひとつにする。
これから体育を皆んなで始めるぞ!気を引き締めて!
今日は、無事に授業を終えることが出来た!
ありがとうございました!
よくやったと互いを健闘する。
とても大切な役目。
号令係を疎かにするな。

号令係の気が緩んでいると・・・・
もしかして気合を入れるためにバレーボールを投げた?
まさか、ですよね。

理由はわからないけれど、先生は自らボールに向かって行った生徒のことが本当に嬉しかったのだと思います。

態度はこころの表れ。
そんな気がしました。

ちなみにちなみに、きちんと整列できないと体育の時間中整列ばかりさせられたとか。
いやはや今では考えられないけれど、教育指導熱がかなり高めの先生ですね。
その先生葬儀の参列者は過去最多とか。
生徒と向き合うことの重みを感じます。