PTSD（心的外傷後ストレス障害）とは？

　PTSD（心的外傷後ストレス障害）とは、トラウマとなる出来事を経験した後に発症する精神的な障害です。
　以下に、PTSDの症状、原因、そして治療法について分かりやすく解説いたします。

PTSDの定義

Posttraumatic Stress Disorder
生死に関わるような体験をし、強い衝撃を受けた後で生じる精神疾患。

引用元：ｅ－ヘルスネット（厚生労働省）

PTSDの症状

　PTSDの主な症状には、以下のようなものがあります。

再体験
　トラウマとなった出来事がフラッシュバックや悪夢として頻繁に蘇ります。
回避
　トラウマに関連する場所や状況を避けようとします。
過覚醒
　過度に警戒心が強くなり、突然の音や動きに過敏に反応します。
気分の変化
　持続的な不安感や抑うつ状態が続くことがあります。

　これらの症状が一カ月以上続き、日常生活に支障をきたす場合、PTSDの可能性があります。

PTSDの原因

　PTSDは、以下のような出来事が原因で発症することがあります。

戦争や自然災害
　戦闘体験や地震などの自然災害に遭遇した場合。
重大な事故
　交通事故や職場での重大な事故。
暴力や虐待
　身体的な暴力や虐待、性的暴行などの被害。

　これらの出来事のように心身や生命に多大な危険を及ぼす場合、個人の心理的な耐久力を超えるため、PTSDを引き起こすことがあると言われています。

PTSDの治療法

　PTSDの治療には、以下のような方法があります。

カウンセリング
　専門家と話すことで、トラウマの影響を理解し、対処法を学びます。
認知行動療法（CBT）
　トラウマに対する思考や行動を変えることで、症状を緩和します。
薬物療法
　抗うつ薬や抗不安薬などが症状の緩和に役立ちます。

　早期に適切な治療を受けることで、PTSDの症状を管理し、より良い生活を取り戻すことが可能です。

---

　PTSDは、誰にでも起こり得る精神的な障害です。
　しかし、適切なサポートと治療を受けることで、回復への道を歩むことができます。
　この記事が、PTSDについての理解を深める一助となれば幸いです。

お気軽にお問い合わせください。048-507-6571受付時間 9:30-16:00 [土・日・祝除く]

お問い合わせ