発達障害と神経発達症について

 突然ですが、最近の風潮として、「発達障害」という言葉を使わず、「神経発達症」という名称を使う傾向にあります。既にご存知の方は、改めての確認に、初めて聞いたという方の参考になれば幸いです。

 神経発達症とは、DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアルで採用された用語で、知的能力障害、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

 発達障害は、発達障害者支援法で「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。

 大まかに言ってしまえば、同じものと考えてしまって差し支えないと思われます。

神経発達症(発達障害)について

 神経発達症(発達障害)の人は、行動パターンが多くの人と異なる場合がありますが、その理由は脳の働きに特性があるからで、本人の努力不足や親のしつけが原因ではありません。

 ただし、周囲の人の非難・注意といった関わり方が神経発達症(発達障害)の人たちの自信を失わせてしまい、神経発達症(発達障害)とは別の精神疾患や症状を引き起こしてしまうことが多々あります。
 これは「二次障害」と呼ばれ、大きな問題になることがあります。

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 既に投稿済みの「お役立ちガイド」の中でも触れたように、周囲の無理解が二次障害などの有無に大きく影響しますので、ご本人の障害理解はもちろんですが、その近しい人、ご家族や職場での理解がとても重要になります。

 神経発達症(発達障害)は、脳の働き方の特性であることを、とにかく理解しましょう。そして、「生きにくさ」がある場合、まずは医療機関に相談・受診してみることをオススメします。

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