アドラー心理学を参考にした心理学のお話 第9回 - てんとうむし通信 - 埼玉県指定 就労移行支援事業所 てんとうむし北本
こんにちは。
埼玉県北本市で障害者の方の就労・再就職を支援する福祉事業所
「てんとうむし北本」の桜井です。
今週は一週間を通して、グループワークや軽作業訓練、PC講座など、
集団でのプログラムを行ってきました。
集団で訓練や学習をすることで、利用者さん同士の関わり合いが生まれ、
事業所内での会話が段々と増えているように感じます。
やはり、人と人が関わり合うということは非常に大切なんですね。
また、スタッフの行う講座やグループワークを
楽しみにしてくれているという声もあり、嬉しい限りです。
まだまだ修正点は多くあるので、
利用者さんが楽しみながら就労に向けたスキルを身につけられるように
工夫していきたいと思います。
さて、前回の続きで健康的なパーソナリティーの話に移ります。
今回は「自分を受け入れていること」です。
①自分を受け入れていること
「自分を受け入れる」というと、少し難しく感じる人も多いかもしれませんね。
言い換えると、自分のことが好きで自己評価が高い
自分を過小評価しすぎてはいない、ということですね。
自分には、
「こういう欠点があるから嫌だ」とか
「自分は能力がないから何をやってもうまくいかない」とか
考えている人は、自分のことを受け入れることが出来ていない人と言えると思います。
かと言って「自分を好きになりましょう」と言われて、
いきなりなれるものではないですよね。
人には必ず何かしら欠点があると思います。
多くの人がその欠点に着目して、
「自分を好きになれない」と考えてしまう傾向にあるようです。
しかし、欠点もとらえようによっては、長所に見えてくると僕は思います。
例えば、
「私は気が小さくて、ちょっとした失敗に動揺してしまう」
という人がいたとします。
しかし、気が小さいということは、軽率な行動をしない、
慎重であるという風にもとらえることも出来ると思います。
これは長所ですよね。
こんな風に自分の欠点と思えることを違う視点でとらえてみると、
長所に見えてくることがありますよね。
そうすると、自分のことが受け入れることが出来るようになり、
自分に自信ができて、自分を好きになれると思います。
アルフレッド・アドラーの言葉に
「何が与えられているかが問題ではなく、
与えられているものをどう使っているかが問題だ」
という言葉があります。
これは性格についても言えることで、
自分がどんな性格であるかということにこだわるのではなく、
自分の性格をどう活かすかということが大切なのです。
自分を活かすことが出来るようになれば、
自分のことが好きになっていけると思います。
そして、自分を受け入れられるようになるでしょう。
次回は「世界を信頼していること」についてお話します。