幻の石戸トマトクリーム復活!
みなさん、こんにちは。
埼玉県北本市の「障がい者福祉施設」
就職・再就職をサポートする
「就労移行支援事業所」
「てんとうむし北本」スタッフの渡辺です。
すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、
11/15(土)に「北本カレーフェスティバル2025」
が開催される予定です。

北本カレーはご当地グルメとして全国的に知られる存在
となっていますが、北本カレーの誕生につながった
「石戸トマトクリーム」がかつてこの地に存在していた
ことを知る人はまだまだ少数ではないかと思います。
私自身、北本市のトマト栽培の歴史を調べていたときに
たまたま知ることができました。
北本市のトマト栽培は、大正14(1925)年に
当時の石戸村で始まりました。
最初の目論見としては、種を採取してアメリカへ
輸出することを計画していたそうですが、当初の
収穫量が予定の5分の1程度の採取量だったため、
最初の目論見は外れてしまったようです。

初期の段階で出鼻をくじかれたトマト栽培でしたが、
地元の農友会(現代の農協)の人々は、体制の立て
直しを図るため、種の採取だけではなく、廃棄して
いた果肉を加工して商品化することを目指しました。
そして思考錯誤を経て誕生したのがトマトクリームです。
商品名はトマトが栽培されていた石戸村の地名をとり、
「石戸トマトクリーム」とネーミングされました。

トマトクリームは評判を呼び、西洋料理店の草分け
である上野精養軒や老舗果物店の千疋屋(せんびきや)、
帝国ホテルなどに提供されたようです。
また全国の博覧会や展覧会などで数々の賞を受賞した
とも言われています。


商品として軌道に乗った石戸トマトクリームでしたが、
太平洋戦争の影響で工場の操業は停止され、1943年頃に
閉鎖、その後軍需工場として売却されました。
戦後復活することはなく、幻の「石戸トマトクリーム」
となっています。
一度は味見をしてみたくなった石戸トマトクリームですが、
なんと復活プロジェクトが始動したようです!
プロジェクトの成功を心から願いながら、近い将来
北本トマトカレーに次ぐ人気商品の誕生を楽しみに
待ちたいですね!
本日もご覧いただきありがとうございました!


