ムーミン谷がやって来た

久しぶりにブログを書かせていただきますH.O.です。私の思い出深い場所が、かつて心の拠り所であったキャラクター達に占有されてしまったという話について書いてみました。

私は、埼玉県飯能市に小学生の頃から就職するまで住んでいました。そこには宮沢湖と呼ばれる湖があり、ヘラブナ、ブラックバス、ワカサギ、タナゴ等の釣りができるところで、小学生の時に遠足にも行く等いろいろな思い出があります。

また、最近では湖に大きなドーム状のビニールハウスが作られ、その中で防寒対策が万全の状態でワカサギ釣りを楽しむことができるようになっていました。

そんな、宮沢湖にムーミン谷がやって来ました。ムーミンが来る少し前から、湖での釣りは全面禁止になりました。

この全面禁止の報を知った時、私は宮沢湖でのドームでのワカサギ釣りを夢見て、行くことを渋る家族を説得中でした。

この時ほど、ムーミンを恨めしく思った事はありません。同時に宮沢湖にこれまで感じたことのないほどの距離感を感じました。

しかし、一方でそう思いきれない部分もありました。

それは、ムーミンとの長い付き合いがあるからです。私が飯能市に移り住む前の幼稚園の頃、「エルマーの冒険」とならぶ愛読書の一つが「ムーミン谷の冬」でした。また、当時は、テレビアニメもやっていまして、現在ムーミンの彼女は、フローレンスと呼ばれているようですが、当時はノンノンと呼ばれていたと思います。また、当時のムーミンは、歩いたり走ったりすると効果音が出ました。そう、サザエさんのタラちゃんが走るときの様な効果音だったと思います。

当時のテレビアニメは、熱血物が多く、一方、私は熱血物が苦手でした。特に「巨人の星」や「アタックナンバーワン」には苦しめられました。そんな中で、ムーミンは当時見ることができた貴重なアニメの一つであったと思います。目から炎が出たり、ちゃぶ台をひっくり返したりするやつよりも、走ったりする時に効果音が出る方が私には馴染めました。

古い付き合いがあり、また幼少期の私を助けてくれたムーミンが、思い出深い場所を占有してしまったことは、非常に複雑な思いです。まさか、こんな形でムーミンと出会うとは思いませんでした。

おしゃまさんだって釣りをするのだから、少しぐらい釣りをできる余地を残しておいても良いのではないかと思います。例えば、冬季にワカサギ釣り用ドームを作り「おしゃまさんと一緒に釣りを楽しもう」等とキャンペーンを打って、冬の一時期でも釣りをやれないものだろうか…

 

以上