貸し出しが預金を生む?
みなさん、こんにちは。
埼玉県北本市の就労移行支援事業所「てんとうむし北本」の利用者のT.I.です。
この季節は日中は過ごしやすいですが、温度差が激しく着るものに困りますね。
さて私、前回書かせていただいた8月のブログでは「税金について」の正しい理解を広めるべく、マジになって書いて後で自分で読み返したところ、なかなかに長々と書きすぎてしまったなと実感しています。
ですので、今回は「お金について」の知識でみなさんが誤解しているであろうことについてできるだけコンパクトにまとめたいと思います。
みなさんは銀行がどのようにお金を貸し出しているかをご存知でしょうか?
おそらく大多数の方が「自分たちが銀行口座に預け入れている預金を元手にして貸し出しを行っている」とお答えになるでしょう。
ですが、残念ながらそれは事実に反しているんです。
じゃあどうやっているんだ、という話なんですが、
実は作業的にはすごく単純です。
借り手の預金通帳に貸し出し相当額を記帳してあげるだけ。
どうです?簡単でしょう。笑
例えばα銀行が借り手のA社の預金口座に1000万円を振り込む場合、
銀行が保有する1000万円の現金を渡すのではなく、
単にA社の預金口座に1000万円と記帳してあげるだけです。
あまりにわかには信じられない話だとは思いますが、
これはマジな話です。
「預金が貸出を生む」
のではなく
「貸し出しが預金を生む」
ということです。
銀行はなにもないところから新たに1000万円の預金通貨を生み出すことができます。
この点がすごく重要なポイントです。
現代経済において「お金」とは 現金通貨と銀行預金であるとされています。
つまり、銀行との貸借関係が成立した時点でお金が創造されるということです。
これを「信用創造」といいます。
そして、借り手が債務を銀行に返済すると、預金通貨は消滅します。
いかがですか。私も最初聞いたときは「???」といった感じでしたが、
事実だけをお伝えするとこんな感じです。
これだけだと納得感がないよという方が大半だと思いますが、
もっと詳しく知りたいという方はぜひ「奇跡の経済教室」という本を読んでください。

私はこの本を読んで人生が変わりました。なにしろ今まで教わってきたことと事実が違うのだから衝撃を受けました。
経済というと難解なイメージがありますが、この本の読解レベルとしては中学3年生の公民の教科書程度です。高度な内容をこれ以上わかりやすくするのは無理だと著者もおっしゃるくらい「言われてみればそうだよな」ということしか書かれていません。
「お金の正体」が気になる方はぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?
ここまでお読みいただきありがとうございました。