税金への理解

みなさん、こんにちは。
埼玉県北本市の就労移行支援事業所
「てんとうむし北本」利用者のT.I.です。

私、何回かブログを書かせていただいていますが
今回は「税金について」真面目に書かせていただこうと思います。

みなさんは税金についてどうお考えでしょうか。
5年前には消費税が8%から10%に引き上げられましたよね。
それでみなさんの生活にどのような変化がありましたか?
大多数の方にとっては生活への負担が増したと感じているでしょう。

ではなぜ私たちは税金を取られるのか、正しく説明できる方はいらっしゃるでしょうか。
こう問いますと

「政府が支出するための財源を確保するために我々から徴収している」

と答える方が非常に多いんですがそれ、

間違いですよ。

そもそも政府は自国通貨を発行して支出しています。これは紛れもない事実です。
まず通貨を発行して供給しなければ流通しようがないですよね?
自国通貨を発行できる政府がわざわざ支出の為に財源を確保する必要なんてないんです。

多くの国民は

×政府からの徴税→政府が支出

と考えているでしょうが、実際は

○政府が支出→政府からの徴税

という順番です。思っているのと逆なんですよね。
お金のない状態から徴税などできないのだから当然といえば当然です。

では、なぜ税金を私たちから徴収するのか、
それは支出によって世の中に流しすぎた(かもしれない)お金を回収するためです。
予めインフレの行き過ぎ(需要過多)を抑制するために税を徴収するんです。

ちなみにここで抑制するインフレ(物価上昇)とはディマンドプル型=需要によって引き上げられるタイプのインフレの事です。物が売れて景気がいいときのインフレですね。
もう一つインフレにはコストプッシュ型がありますが、これは私たちが現在進行形で影響を受けているもので、戦争や災害などで供給能力が下がることによって起こるインフレです。円安で輸入物価が高騰することによっても起こりましたね。こちらは景気が悪くても起こってしまいます。
ですから、一口にインフレと言ってもタイプが違いますから一緒くたにしてはいけないものです。

少々脇道にそれましたね。苦笑 話を戻します。

税金というのは元々何かを抑制するために課されるものです。
税=Taxとは負担という意味です。
人々は負担がかかるものは嫌います。
したがって税が重いほど抑制力が働くのです。

二酸化炭素の排出を抑制したいならば排出量に応じて税を課すといいでしょう。
国民に禁煙を促したいならたばこ税を重く課すといいでしょう。
ガソリンの消費を抑制したいならガソリン税を導入するといいでしょう。
国民の消費(国民の購買力)を抑制したいなら消費税を導入するといいでしょう。

あれ、なんだかおかしくないですか?

ガソリンや消費なんて日々の生活に欠かせないのになぜそこに負担=コストをかけるんですか?30年も不景気なのに。
しかもガソリンなんてガソリン税と消費税の二重課税ですよね。
特にひどい、諸悪の根源ともいうべきなのが消費税です。
消費税とはモノやサービスを消費するたびに一律10%課せられます。
一律だからって、みな平等だと思ったらとんでもない。
低所得者ほど所得に占める消費(生活必需品など)の割合は高いです。
だとすると低所得者ほど所得に対して税負担率が高いことになります。
所得税のような累進課税(所得が増えるほど税負担率が上がる)と違って
逆進性のある税制なんです。
おかしいですよね。よりあるところから取るのが税の取り方なのに
狂ってるとしか言いようがない。

安定財源の確保(そもそも国にはする必要がない)だとか言って消費税を導入、不景気だろうが度重なる増税なんかしていたらそりゃあ格差も拡大するし30年もデフレ不況から抜け出せないに決まってますよ。

不景気ならば減税がセオリーであり正解です。
消費税に関して言えば減税なんかでは甘っちょろい、

こんな悪税は一刻も早く廃止すべきです。

あ、それとこれは余談なんですが、たまに高額納税者だからと
エラそうな態度をしている輩がいますけれども(笑)
彼、彼女らの根底には
「俺たち私たちが納税したお金で世の中いろいろ賄われているんだ」
という思考回路があるんだと思いますが、
残念ながら政府が支出するのが先で徴税はそのあとになりますので
彼、彼女らの主張には何一つ事実的根拠がないんです。
いい年してそんなことも知らないのかと

見ているこちらが恥ずかしくなります(笑)

そもそもお金を稼げるという恵まれた立場にいることで俺、私エラい!って一体どんな悪い育ちをしてきたのですかね?
私はこんな人間にはなりたくないなと心の底から思います。

以上、税金に関して他にも言いたいことはありますが、身近なものについて簡単に触れてみました。

まとめです。

・税は財源確保の手段ではない
→政府が通貨発行して支出するのが先だから

・税は何かを抑制するのに課されるもの
→起きると好ましくないもの、ことに対して課すと良い

・消費税は悪税である
→消費が伸び悩んでいるのにそこに対して税負担を課すのは愚の骨頂
 低所得者ほど税負担率が高くなり、格差拡大の要因となる

いかがでしたか。
社会通念上はなぜだか財源確保のためと思われている税金ですが、
本来の役割は負担を課して何かを抑制するためのものであるということがわかっていただけたなら幸いです。

長くなりましたがお読みいただきありがとうございました。