季節の折り紙講座

こんにちは。てんとうむし北本の利用者です。

春の訪れも少しずつ感じられるようになってきましたが、まだまだ三寒四温といった気候ですね。
楽しいひなまつりの時期も過ぎましたが、ひな人形推しの鴻巣は10日まで巨大ひな壇ピラミッドを飾る予定だそうです。

「♪もうすぐ春ですね ちょっと気取ってみませんか」なんて歌もありますが、
「チコちゃんに叱られる」というテレビ番組で、ひなまつりの歌の歌詞に間違いがあると指摘されていました。
「♪お内裏様とお雛様 二人並んですまし顔」と歌っているサトウハチロー氏作詞の「うれしいひなまつり」についてです。

何が間違いなのかというと「お内裏様」は男雛と女雛の二人をまとめて指す言葉で、「お雛様」はひな壇の人形全体を指す言葉だそうです。
間違いに気が付いたサトウ氏はこのことを恥じて、後年はこの歌を聴くのを嫌ったということでした。

さて、季節の折り紙講座ですが、この講座ができたきっかけは、「事業所の壁がなんだか寂しいから、春らしい折り紙でも折って壁に飾ったらいいんじゃない?」という一部の利用者同士の雑談からだったようです。
講座当日集まった利用者の方は、「折り紙は折ったことはあるけどあまり自信がない…」という方がほとんどだったように思います。
最近はインターネットの動画でたくさん折り方が紹介されており、
プロジェクターに映しながら桜を折っていただきました。

 

 

事業所にある折り紙の本なども使って、てんとうむしや鳥などそれぞれ興味のあるものにみなさん取り組んでおられました。

午後の2コマで行いましたが、まだまだやり足りないという感じの方もいらっしゃってあっという間に時間がたっていました。
他の日の時間も使って作ったり、自宅で作ってきたりした方もいらっしゃったので、かなり作品が増えてきました。
飾り付けはこれからですが、華やかな壁になりそうです。

私は子どものころに本を見たり親に教えてもらったりして、くす玉などを作っていました。そのころと比べると折り紙のデザインがとてもおしゃれでバラエティ豊富になっていますし、YouTubeのおかげで動画で簡単に折り方を学べるようになっています。
久しぶりに私の折り紙熱が再燃してきたので、これからいろいろ折ってみようと思っています。

ちなみに折り紙は日本独自の伝承文化ですが、手先や脳を使うので子どもの教育や介護の脳トレとしてもよく使われています。
書類をきれいに折ったりすることにも役立つので仕事にも活かせるのではないでしょうか。

さらに、航空宇宙工学者の三浦公亮氏が考案した「ミウラ折り」という折り方は、人工衛星のパネルを小さく畳んで宇宙に飛ばし、宇宙空間で元の大きさに広げることなどに利用されています。
数学的な図形や立体とも関係が深く、数式が書かれた折り紙の解説書などもあります。

このように奥の深い折り紙ですが、自分で作品を完成させる達成感は何にも代えがたいものがあります。
本の折り図が難しくて挫折してしまった方も動画を見ながらならできるかもしれません。
まずは簡単なものから始めてみませんか?