共同製作「あじさい」
みなさん こんにちは。
自立訓練(生活訓練)事業所
てんとうむし北本
スタッフの渡辺(裕)です。
6月をイメージしたときに
みなさんは何を思い浮かべますか?
事業所のプログラムを考えるときに、
6月の創作活動の題材として
「あじさい」の壁面製作を提案しました。
折り紙で作る花びらを作り始めたのは5月からです。
折り方をひとりのメンバーさんにお伝えすると、
まだ知らない方に教える、という関わりが自然に広がっていきます。
決まっているプログラム以外の隙間の時間で
少しずつ少しずつ地道な作業を進めていきました。
去年の夏、かき氷で使用した半円のカップに色を塗り、
カッターで切り込みを入れて間隔を考えながら
ひとつずつ花びらを刺していきます。

カエルが合唱している様子やカタツムリ🐌も作品に入れましょうと
アイロンビーズ作りの得意なメンバーさんが作ってくださいました。
他のメンバーさんたちからもさまざまなアイデアが溢れてきます。
雨粒や傘は立体にしよう。
葉はこうやって折り目をつけると葉脈に見えますよね。
歌うカエルは石畳の上に乗せてみようか。
石は緩衝材用の発泡スチロールに着色するのはどうだろう。
はぁ~なるほどね・・ 感心の連続はまだまだ続きました。
背景は色を塗るか、水色の模造紙にするか、さてどうしましょう・・
と相談すると、ユニークな発想の提案がありました。
中性洗剤に少しの絵の具を混ぜて、
数本束ねたストローでシャボン玉を吹き付けて色付けする方法です。
それは誰も経験したことのない試みでした。
最初はうまくシャボン玉にならなくて、
どうやったらうまくいくだろうと試行錯誤。
粘性を出すためにガムシロップやのりを混ぜる方法があることが
わかると「よし!やってみよう」ということになり、
まるで理科の実験のように歓声を響かせながら取り組むと
優しく美しい模様が現れてきました。

屋外であじさいが見頃になったころにいよいよ仕上げの日を決めると、
通所の予定ではなかった方々も都合や体調を整えて集結し、
皆で考えながら配置決めや接着方法などに取り掛かりました。
模造紙の裏面をダンボールで補強して完成です。
ひとりだけの力では到底この作品を生み出すことはできなかったでしょう。
創作活動を進める過程では
思いを伝える、
不安があっても挑戦してみる、
他の人の意見を聞いて受け入れる、
相談して決める、
など協力の中で得られることがたくさんあったように思えました。
アイデアを出し合いながらみんなで作れて楽しかった、
達成感を感じられた、との感想もお聞かせいただきました。
完成した共同作品の写真がこちらです。
ぜひ 実物を観にお越しくださいませ。
