人薬と時薬
みなさん、こんにちは。
埼玉県北本市にあります「障がい者福祉施設」
自立訓練(生活訓練)事業所
自立訓練てんとうむし北本スタッフの
渡辺(ゆ)です。
先日、久しぶりに再会したおふたりの女性と食事を楽しむ機会がありました。
70代前半のKさんは、逆境をエネルギーに変える底力のある方で
困難が山積みでも「やらなきゃしゃあない!」と言いながら
午前と夜働いて、日中は無給で地域の活動(精神分野)に
尽力されています。
80代のHさんはとても朗らかで聴き上手。
一緒にいると心地良いものだから人気があります。
彼女の口癖は『感謝』という言葉。
ご自宅のお庭で少しの野菜や花を育てて心身が喜ぶ料理をし、
日々感謝の心を忘れずに丁寧に暮らされています。
10年以上前、突然精神疾患の当事者家族(及び当事者)となり、
長く苦しいトンネルから光が見え始めた時期に出逢いました。
どん底が永遠に感じられるような絶望的な状況であっても、
時間が流れて嬉しい出逢いに恵まれる中で
少しずつ元気になっていったのです。
その頃、人薬(ひとぐすり)と時薬(ときぐすり)という言葉を知りました。
それ以降にも周りの人との関わりや推しの存在、時間の経過での自分自身の変化など、
人と時間というふたつの薬が回復の助けとなった
という幾度かの経験があります。
家族や友人など身近な人からのサポートは心強いものですが
、身近な存在だけに相談しにくいこともあるかもしれません。
同じ病気を経験した仲間同志で語り合うことは、
きっとリカバリーの過程で大切になってくる・・・そう感じます。