予定通りにはいかないもの?

 皆様、こんにちは。
 埼玉県北本市の就労移行支援事業所「てんとうむし北本」の当事者スタッフ、うつ病と共に生きる富木です。

 ご興味の無い方には、全くもって何を言っているのか分からない、ということもあるかと思いますが、皆様、「アルテミス計画」というのはご存知でしょうか。

 もしかしたら、報道なので目にされた方も多いのではないかと思います。

 アルテミス計画とは、人類が初めて月に着陸した「アポロ計画」のような有人飛行での月面着陸を目指す宇宙計画の名称です。

 今月(9月)に予定されていた「アルテミス計画」のロケット打ち上げが、残念ながら延期となってしまいましたね。
 TVの前でLIVE中継を固唾を飲んで見守っていただけに、本当に残念でした。

 私は「アポロ計画」のリアルタイム世代ではないので、この「アルテミス計画」に非常にワクワクしておりました。
 その最初の打ち上げが延期になってしまい、(現時点では時期も未定)心から残念に思っています。

 しかしながら、スペースシャトルの打ち上げ事故などもリアルタイム世代として記憶にあります。
 ほんの少しの綻びが、計画の失敗や、人の命を奪うのも事実なので、今回の延期はやむを得ないと承知しております。

 とんでもなく頭の良い人達と、凄まじい性能のコンピュータが、天文学的な桁数の数値を計算したりして、導き出したものが、それでも想定外の何かで狂わされていく。

 もしかすると予定通りにいくことの方が稀なのかもしれませんね。

 私の場合、予定通りにいかないとストレスを感じがちなのですが、NASAのような天才集団(しかも確認や努力も怠らない)でさえ「想定外」の事態が発生することを阻止し切れず、臨機応変にその対応をしていく姿を見ると、私が思い描く計画のなんとちっぽけなことかと思ってしまいます。もちろん、後の事故調査などで原因は判明するでしょうし、考慮漏れや人為的なミス、思い込みや確認漏れなどもあるのでしょう。それが地球規模のプロフェッショナルの世界でも起こり得るということが重要です。

 物事を自分の思い描いた通りに進ませたい、そう思うこと、そのものは特に問題無いと思いますが、実際に実現するのはまた別の話ですよね。

 予定通りにいくことは、もしかすると快感で達成感もあるかもしれませんが、予定通りにいかないからといって、挫折感を感じることもない、そう思います。

 全てを見通し、予測することは出来ませんし、その時々で努めて冷静に、最善の判断が出来る人間になりたいと思う今日この頃です。