世界のコーヒー産地で起こっていること!

みなさん、こんにちは。
埼玉県北本市の「障がい者福祉施設」
就職・再就職をサポートする
「就労移行支援事業所」
「てんとうむし北本」スタッフの渡辺です。

先日、NHKのNEWSおはよう日本の番組特集で、
世界のコーヒー豆の産地で現在起こっている
危機について取り上げていました。
世界のコーヒー豆の産地では、地球温暖化に
よる気候変動の影響により、干ばつや大雨に
よる水害によって収穫量が年々減少してきて
いるとのこと。

コーヒー業界では、10年ほど前から「コーヒーの2050年問題」
が指摘されてきました。
このまま気候変動が改善されないまま進むと、2050年には
現在のコーヒー豆生産の大半を占めるアラビカ種の栽培適地は、
現在の50%にまで減少してしまうという問題です。

                            
2050年問題が現実化すると、どんな問題が生じるのでしょうか?
需要に対する供給量が激減する訳ですから、間違いなく価格は
高騰するでしょう!
現在のように、ひと息入れたい時に、いつでも手軽に美味しい
コーヒーを飲むことができなくなる時代が到来してしまうかも
しれませんね。

こうした事態を回避するため、UCCやキーコーヒー、
ネッスルなどのコーヒー業界を代表する企業が、
コーヒー栽培の長期的な持続可能性を確保するための
様々な取り組みを開始しています。
UCCは、二酸化炭素を排出しない水素エネルギーを
使った焙煎機を開発し、来春から新開発の焙煎機で
焙煎したコーヒーの本格生産を始める予定のようです。
その他にも気候変動に耐性のある品種改良も世界各地で
試験的に行われています。

最後に、日本天台宗開祖の最澄様が留学先の唐から
持ち帰って全国に広めた言葉を紹介します。
「一燈照偶、万燈遍照」(最初は一隅(物事の片隅)
を照らすような小さな灯火でも、その灯火が十、百、万と
増えれば、国中を明るく照らすことになる)。
個人の力は微力であったとしても、私たち一人ひとりが
自分の置かれている環境で精一杯努力することで、
始めは自分の周囲が変わり、そしていずれは世界を変える
ことができる力になるという意味です!

貴重なコーヒー文化を気候変動から守るために、
日々コーヒーに癒されている私たち個々人も、
できることを実践していきましょう!

                     
本日もご覧いただきありがとうございました!