上映禁止と聞くと興味が湧く心理

皆様、こんにちは。
埼玉県北本市の就労移行支援事業所「てんとうむし北本」に通う利用者のTです。

前回、「ウィンザー効果」について書かせて頂いた者です。

今回もサクッと読めるように努めます。

「カリギュラ効果」について、簡単にまとめてみます。

カリギュラ効果とは、1980年に公開された映画「カリギュラ」がその名前の由来となっています。

カリギュラ効果という名前は知らずとも、多くの人が認識されているのではないかと思います。

この映画は、内容が非常に過激であったことから、各地で上映禁止という措置を取られ、そのことがかえって人々の興味を引いたのだそうです。
(私は未見です)

気になって見たくて仕方ない人が沢山出て来てしまったという、こういった現象を元にしている名称です。
つまり、「浦島太郎」や「鶴の恩返し」の「絶対に開けて中を見てはいけない」と言われると、余計に見たくなってしまうという、あの心理ですね。

我々は、多くの場合、何かを禁止されると、かえって興味をかき立てられてしまい、その禁止された行動を意図的にしてしまうことがあります。

それこそが、正に今回ご紹介した「カリギュラ効果」です。

特徴としては、自分自身がしたい・したくないにかかわらず、禁止・制限されたものにつられてしまうことが挙げられます。

この特徴を利用したマーケティングも実際に行われています。

  1. 映画やドラマの宣伝:「心臓の弱い人は観ないでください」「興味がない人は動画を閉じてください」等の文言が使われ、視聴者に禁止感を与え、逆に視聴したいという欲求を引き出します。
  2. 商品の限定販売:「会員限定~~」や「会員限定のお得情報配信」「会員限定コンテンツ」等、特定の人だけが見られる限定的なコンテンツを用意することがあります。
    これはカリギュラ効果を引き起こし、会員登録を促します。
  3. キャッチコピー:「今の収入に満足している人はクリックしないでください」、「お肌に悩みがない人にはオススメ出来ません」、「お金が欲しくない人はスキップしてください」などの文言が使われ、これらの文言は、禁止感を与えることで逆に行動を促す効果があります。

カリギュラ効果を上手に活用することで、人々の行動を誘導し、商品やサービスへの関心を高めることが出来ます。
ただし、この効果を適切に活用する為には、禁止する理由を明確にし、反発出来る(禁止を容易に無視出来る)程度の「禁止加減」にすることが大切です。

それでは、今回はこの辺で。
皆様どうか良き一日をお過ごしください。