【注意】思い込み、先入観、固定観念、偏見、決めつけ【思考】

 皆様、はじめまして、こんにちは。
 埼玉県北本市の就労移行支援事業所「てんとうむし北本」に通う利用者のTという者です。

 私は「てんとうむし北本」に通いながら、心理学についても学んでいます。
 今回は、その中から「バーナム効果」についてお話したいと思います。

 「バーナム効果」と言うのは、誰にでも当てはまるような要点を、あたかも自分の特徴だと勘違いさせる心理的効果のことです。
 占いや血液型診断に活用されています。
 ひどい場合、結婚詐欺や霊感商法などに利用されている場合も存在しています。

 今回は、そのような心理的傾向を知って頂き、そこが弱みになる場合があること、そこを狙う者がいること、皆様が誰かに操られる/付けこまれることのないように自衛に繋がれば、という想いで書いています。

 具体例を挙げますと、占い師に「あなたは今悩んでいることがありますね?」と問われると、多くの人は「この占い師は私の気持ちを言い当てた!」と感じる場合があります。

 しかし、占い師を訪れるということは、残念ながら何らかの悩み/迷いがある場合が確率論的に高いでしょうし、現代社会では悩みが無い人の方が少数派です。

 バーナムというのは、アメリカでサーカスなどの興行を大成功させたバーナム氏の「好みは違えど、誰にとっても良いと思われるものがここにはある(we've got something for everyone)」という発言に由来して名付けられたと言われています。
 この現象を検証したアメリカの心理学者の名前から、フォアラ―効果と呼ばれることもあります。

 バーナム効果で相手に好感を持ったり、信頼を寄せたりする理由には「確証バイアス」も影響しているそうです。
 「確証バイアス」とは、自分に都合の良い情報を無意識に集める一方、自分に不都合な情報は無視しようとする心の動きのことです。

 バーナム効果では、この確証バイアスが働くことにより「自分に都合の良い部分」だけを無意識に取り出してしまいがちなのです。

 これは、予知、予言などの分野でも用いられることから、先に上げたように霊感商法などに悪用されることもあります。

 その場合では、災害などが分かりやすいと思います。

 例えば我が国の場合、地層や岩盤などの断層運動の影響から、地震大国で広く知られ、大小様々な地震が毎日のように記録されています。
 そして、地震研究の見地からも、南海トラフ地震や首都直下地震など、大きな地震が将来的に起きるとして警戒もされています。
 時期を正確に含めずに、敢えてぼかして「将来的に日本で大きな地震が来る」ということだけを予知したとして、果たしてそれは予知、予言になるのでしょうか?
 どちらかと言えば、単なる「予想」、「予測」なのではないかと思ってしまいます。
 時期を正確に言い当てたのならば、話は全く別だと思いますけど。

 しかし、実際に大きな地震があったりすると、抽象的だった部分は除外してしまい、「あの人が言い当てた!」となってしまうのが、このバーナム効果なのです。

 見たいものだけを見る、とか、信じたいことだけを信じると言ったりしますが、そういう一面も併せ持つのが我々人間です。(前述の確証バイアス)

 ちなみに念の為に断っておきますと、私はオカルトが大好きです。
 それらを否定するものでは一切ありませんので、ご了承ください。
 また、特定の職業を貶める意図も全くありません。

 度を過ぎなければ、助言や道標として、占いが人生の助けになることもあると思います。

 もちろん、全てのオカルトに肯定的というわけではありませんが、現在の科学で観測・証明出来ないだけで、不確かで未確認な何かはあっても良いと思っています。
 今の時点の科学が最高到達点とも思いません。

 まだ新発見の余地はあると考えていますし、それらの発見で、物の見方や常識が変わることもあるかもしれません。
(かつては地球が丸いなどととても信じられなかったように)

 それでは、今回はこの辺で。
 皆様どうか良き一日をお過ごしください。