「障害」という言葉について。私が思うこと(後編)
みなさん こんにちは。
就労移行支援事業所「てんとうむし北本」
利用者のMです。
今日は、昨日のブログ(〝障害〟という言葉について~)の続き
(後編)を 書きます。
ここから読んでしまうと 話が…?? になってしまうので、
前編を読んでから 今日のブログを読んでくださいね! (^^)/
(障害に関する 英語での表現の続きですが)
また 身体的・精神的な障害の表現を それぞれ調べてみると…
・視覚障害
「blind(目の不自由な、盲人の)」は、差別的な表現とみなされることが多いため、
現在では「seeing difficulties(視覚的困難)」、「visually impaired(視力が大幅に減少した)」
という表現が用いられている。
・聴覚障害
「deaf(耳の不自由な、耳の聞こえない)」ではなく、「hearing difficulties(聴覚的困難)」、
「hearing impaired(聴覚力が大幅に減少した)」と表現される。
・精神障害
「mental disorder」(発達障害も この表現で表すことが多い。)
〝disorder〟は、〝変調〟という意味合いから、障害 という意味で用いられていて、
また 精神障害は、障害ではなく病気である という見方から、
「mentally ill people(精神的な病気の人たち)」と表されることもある。
☆〝障害者〟である以前に、〝ひとりの人間〟という 英語的な捉え方☆
アメリカには「ピープル・ファースト」(障害者である以前に ひとりの人間である)
という考え方があり、例えば、「disabled persons」と「persons with disabilities」
の間には〝persons(人)〟という単語の位置に 違いがあり、この単語が前に来ることで、
言葉の主役を〝人〟にすることができる。
日本と同じように、差別的な表現をやめる取り組みは 英語圏でも行われてきた一方で、
それを意識するあまり 遠回しな言い方になりすぎていたり、冗長でしっくりこないと
いう問題もあるようです。
また、表記を変えたところで 障害者の置かれた状況や、周りからの見られ方が
変わるわけではなく、単なる言葉狩りだという意見もあります。
これらの声にすべて応えるのは 困難かもしれませんが、まずは〝障害〟というものの
捉え方を 変えていくところから始めなければ、結論は出ないのかもしれません。
(※以上 英単語の解説~上文まで、『障害者.com』の
〝障害者は英語で何て言うの?~〟の記事を引用・一部編集して記載)
私も この考え方に同感です。言葉の表記を変えただけで、今の私たち障がい者を
取り巻く環境までが変わることは、決して容易ではありません。
ですが、普段よく使う身近な言葉だからこそ、そこに意識が向けられて
何かを変えるきっかけにはなるのではないかと思います。
実際に日本でも、昨年 兵庫県宝塚市で 公文書等の表記を
〝障害 → 障碍〟(こちらも 同じ読み方で〝しょうがい〟と読みます。)
に変え始めたそうです。
(この対応は、もちろん 全国初のこと!!)
私は この〝碍〟という字を初めて見た時、読み方がわからず 思わずスタッフさんに
読み方を聞いてしまいました。(…後で 普通にパソコンで 〝しょうがい〟の文字を
入力したら、ちゃんと変換候補にあったので またまたビックリでした。。( ゚Д゚))
〝しょうがい(障碍)〟という読み方自体は 同じなので、言葉の響きの嫌悪感は
変わりませんが、〝害〟の文字ではなく〝碍〟の文字を使用する配慮には、
個人的にですが とても嬉しく思います。
この様な取り組みが〝障害〟という言葉や それ自体について、少しでも多くの人が
考えるきっかけとなり、いつか 健常者と障がい者の垣根をなくし、お互いを理解し
合える世界が広がっていくことを切に願います。
言葉についての説明が多く、本題の趣旨から外れた内容もあったかと思いますが
ここまで読んでくださった方に 心からお礼を伝えたいです。
また今回 私の考えていたこの内容について、原文そのままをブログに載せて
いただくことを承諾してくださった 代表やスタッフの方にも、感謝を申し上げます。
本当に ありがとうございました。